BohYoh.comトップページへ  明解C言語実践編
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はじめに
 こんにちは。
 本書は、教育の現場や学会をはじめとして、多くの方々から御好評をいただいております『明解C言語』シリーズの一冊です。ここで取り上げている話題のすべてが、プ ログラミングの学習や開発の現場でおきた問題点や疑問点などですから、『実践編』と いうサブタイトルにしました。
 さて、私はこれまで、プログラミングを志す多くの人と接してきましたが、プログラミング上達への道のりを上手に歩んできたと感じられる人は、それほど多くないようでした。よく使う文法やプログラミング技術には精通しているのに、思わず『えっ?』 と叫んでしまいたくなるほど、基礎的な知識が欠けるといった具合で、知識や技術が偏っている人が多いようです。
 『C言語を極める』ことを、一つの山と考えてみましょう。これを「C山」とでも呼びましょうか。C言語に入門するということは、C山の全体像を見据えたまま山のふもとに立つことです。それから、一歩一歩とその山を登って行くことになりますが、どのように登るべきでしょう。何よりも、最短のコースで頂上まで登れた方がいいでしょう。そのためには、常に山の全体像を見失うことなく、さらに現在の自分の到達位置をきちんと客観的に把握する必要があります。自分が必死に山を登っているつもりでも、実は下り坂ということもあるかもしれません。もしそのような事態に気付いたら、すぐに軌道を修正しなければならないでしょう。険しい崖や落とし穴も待ちかまえています。正しい知識で、これらを避けなければなりません。
 このようなことは、私が説明するまでもなく、皆さんは『学問に王道なし』という 諺として御存知ですね。
 少しでも軽快にC山を登るためのガイドブックとして、本書を御活用いただければ幸いです。


 本書を全面的にリニューアルするとともに、第14章を追加した『新版 明解C言語 実践編』が好評発売中です。

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