新・明解Javaで学ぶアルゴリズムとデータ構造第２版

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　こんにちは。
　本書『新・明解Javaで学ぶアルゴリズムとデータ構造第２版』は、Javaで実装した豊富なプログラム例を通じて、アルゴリズムとデータ構造の基礎を学習するためのテキストです。
　おそらく本書を手に取ったみなさんは、Javaについて、それなりの知識をおもちでしょう。
　それでは、Javaそのものの学習に加えて、アルゴリズムとデータ構造の学習が必要なのは、どうしてなのでしょう。その理由の一つが、次に示すような問題に直面した際に、問題を素早く解決する能力を身につけるためです。

・データの集合の中に、ある特定の値が入っているかどうかを調べたい。
・配列の要素を小さいほうから順に並べたい。
・データの集合に対して、データを素早く探索／挿入／削除したい。

　本書では、基本的なアルゴリズムとデータ構造にはじまって、目的とするデータを見つける探索、データの並びを一定の順序で並びかえるソート、データを一時的に蓄えるためのデータ構造であるスタックとキュー、各種の再帰的アルゴリズム、線形リスト、２分探索木などを学習します。
　学習にあたっては、論理的な思考能力が要求されます。そのため、難しい理論や概念を視覚的なイメージで理解できるように、217点もの図表を示しています。また、すべての解説を見開きの２ページ単位とすることによって、図表やプログラムと対比しながら解説を読み進めていただけるように工夫しています。
　本書は、アルゴリズムやデータ構造を、ただ“紹介する”だけの本ではありません。厳選されたアルゴリズムとデータ構造の基礎を学習した上で、それを使った実用的なプログラムを作る技術を身につけるための本です。本書に示している102編ものプログラムは、アルゴリズムやデータ構造を紹介するための、単なる“サンプル”ではなく、実際に動作するものばかりです。
　すべてのプログラムを読破して、全84問の演習問題をすべて解けば、相当なコーディング能力が身につくでしょう。
　本書を活用していただければ幸いです。

2020年10月
柴田望洋

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