Ｃ：98スーパーライブラリ

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はじめに
　著者がＣ言語を始めたころは、コンパイラに標準で提供されるライブラリが「すべて」であり、グラフィックなどの市販ライブラリは存在しないという状況でした（それどころか、当時はTurboもMSもQuickも存在しませんでした）。
　そこで、著者は数多くのライブラリを自作・愛用してきました。必要なライブラリはすべて自作しましたので、市販のライブラリなどに対する知識はまったくありません。しかし著者の「望洋ライブラリ」は、知人などに使っていただき好評を博しています。
　今回、さらに多くの人に使っていただこうと思い、書籍として発表することにしました。本書で紹介するものは、著者の開発したライブラリから、画面制御などを中心に抜粋したものであり、以下のような特徴をもっています。

■PC-9800シリーズ（ハイレゾ含む）対応である
　ほとんどのライブラリはPC-9800シリーズ専用です（一部汎用やMS-DOS用もあります）。テキスト画面やグラフィック画面などのライブラリは、ハイレゾモードであるかどうかを自動判別して動作します（PC-H98の拡張アトリビュートにも対応しています）。ハイレゾ・ノーマル両方のモードで動作するプログラムを簡単に作成することができます。

■多くのコンパイラ／すべてのメモリモデルに対応している
　Turbo C/C++、MS-C、Quick C、Lattice Cなど著名な処理系のほとんどに対応しています。作成したプログラムは、まったく変更することなく、本ライブラリがサポートする他の処理系間へ移行することができます。また、タイニーからヒュージまでの、あらゆるメモリモデルに対応しています。

■すべてのソースを公開している
　ライブラリのソースプログラムは、すべて「付属ディスク」に収録されています。

　いくつかのパラメータをセットして呼び出すだけで、口絵に示しているようなプログラムをいとも簡単に作成することができます。初心者であれば、このような使い方もできるでしょうし、中級者以上の人であれば、ライブラリ自作の参考ともなるかと思います。

　とにかくこのライブラリを使ってみてください。
　このライブラリに慣れると、もうこれなしではプログラムが組めなくなるでしょう……。

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