解きながら学ぶC++入門編
こんにちは。
本書『解きながら学ぶC++入門編』は、世界中のたくさんの人々によって幅広い用途で使われているプログラミング言語C++の問題集です。全部で1299問という、多くの問題を解きながら、C++言語と、それを用いたプログラミングについての学習を進めていく構成となっています。
みなさんが数の学習を始めた頃のことを思い出してみましょう。1桁どうしの整数の足し算や引き算は、指を折りながら行いましたね。何度も反復練習したり、応用的な問題を解きながら、算数や数学を身につけたのではないでしょうか。
また、英語などの外国語の学習も同様でしょう。ある文の中の単語を一つだけ入れかえて別の文を作ったり、同じ意味を表すための、異なる言い回しの文を作ったりして、理解を深めたのではないでしょうか。
もちろん、多くの問題を解けば、学習が進むというものではありません。しかし、みなさんが身につけてきた算数や英語などの知識や能力の少なからぬ部分が、地道な学習の積み重ねや、反復的なトレーニングによるものであるはずです。
本書は、基礎の積み重ねや反復的なトレーニングを行いながら、基礎レベルのC++を用いたプログラミング力を身につけるための本です。ゆっくりしたペースで構いませんので、一問ずつ解いていきましょう。本書の問題は、実際の教育の現場において、学習効果が確認されたものばかりです。すべての問題をスラスラと解けるようになったら、初心者のレベルを卒業できるはずです。
なお、本書には、柴田望洋 著『新版 明解C++入門編』のすべての演習問題が含まれていますので、その補助テキストあるいは解答集としても利用できるようになっています。
本書が、みなさんのC++言語トレーニングの一助となれば幸いです。
平成22年4月
柴田 望洋
由梨 かおる