C & C++ FAQ
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AT&Tベル研究所のBjarne Stroustrup博士は、事象駆動型のシミュレーションの記述にあたり、C言語を拡張した言語を作りました。Simula67から取り入れたクラスの概念や、強力な関数引数型チェックなどの機能を持つこの言語は、当初
クラスつきのC(C with classes)
と呼ばれていました。
1983年には、仮想関数や演算子多重定義などの機能が導入され、Rick Mascittiによって
C++
という名称が与えられます。これは、もともとの言語の名前であるCに対して++という記号を付加したものとなっています。++とは、C言語の演算子の一つであり、
値を1単位だけ増やす
という機能を持ちます。ですから、C言語を拡張したものであり、異なる言語ではないということを示しています。“D”などといったネーミングに比べると控え目ですが、C言語に対して敬意を払っていることの表れであるとも考えられます。