第2種情報処理技術者試験 |
1995年度 = 平成7年度・春期 |
午前 |
問17 |
配列L(i) (i=1, 2, …, n)は、昇順に整列されたデータである。探索したい値をMとして、L(k) = Mとなるkを2分探索法で求める場合のおおよその計算量はどれか。
ア 2n
| イ log2n
| ウ ((log2n)+1) / 2
|
エ n
| オ n2
|
イ
2分探索法は、整列済みの配列の中央に位置する要素と等しいか/大きいか/小さいかの判断を行い、探索すべき範囲を半分ずつに絞り込んでいく探索法です。
たとえば、以下の配列a[1]~a[7]から3を探索する場合を考えましょう。
a[1] 2 ■■
a[2] 3 ■■■
a[3] 5 ■■■■■
a[4] 6 ■■■■■■
a[5] 8 ■■■■■■■■
a[6] 8 ■■■■■■■■
a[7] 9 ■■■■■■■■■
中央に位置するa[4]の値は6ですから、探索すべき範囲はa[1]~a[3]に絞られます(もし探索すべき値が6であれば、この時点で探索は終了です)。このように、中央値との比較を行って探索すべき範囲を半分に絞っていき、その値が見つかって探索に成功するか、あるいは探索すべき範囲がなくなって探索に失敗するまで繰り返します。
したがって、探索に要する平均比較回数はlog2nとなります。