第2種情報処理技術者試験 1995年度 = 平成7年度・春期 午前 問58

 二つの装置からなる並列システムの稼働率はどれか。ここで、どちらか一つの装置が稼働していれば、システムとして稼働しているとみなすこととし、装置A、Bとも、MTBF(平均故障間隔)は576時間、MTTR(平均修復時間)は24時間であるものとする。


 ア 0.9216  イ 0.9448  ウ 0.96  エ 0.9872  オ 0.9984

解答

 オ

解説

 個々のコンピュータの稼働率は次の式で求められます(この式は暗記しておきましょう)。

       稼働時間       MTBF     ────────── = ──────      稼働時間+故障時間   MTBF+MTTR

 本問の装置A、装置Bの稼働率は次のように求められます。

          576     稼働率 = ──── = 0.96          576+24

 並列システムでは、どれか一つの装置が稼働していれば、システムとして稼働しているとみなせます。

 ┌────┐  ┌┤ 装置A ├┐ │└────┘│ │┌────┐│ ├┤ 装置B ├┤ │└────┘│ │┌────┐│ └┤ 装置C ├┘  └────┘ 

 したがって、全体の稼働率は、
  稼働率 = 1 - (1 - 装置Aの稼働率) × (1 - 装置Bの稼働率) × …
で求められることになります。
 本問の場合は、1 - (1-0.96)×(1-0.96) = 1 - 0.04 × 0.04 = 0.9984となります。


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