第2種情報処理技術者試験 |
1996年度 = 平成8年度・春期 |
午前 |
問40 |
アナログ伝送路を利用してディジタルデータを伝送するためには、変調という操作を行う必要がある。次の変調方式のうち、実現方法が最も簡単であるが、雑音や信号レベルの変動に弱いといわれている方式はどれか。
ア 位相変調
| イ 周波数変調
| ウ 振幅変調
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エ 直交振幅変調
| オ 符号化多重変調
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ウ
位相変調、周波数変調、振幅変調は、ディジタル信号をアナログ回線にのせるための変調方式であり、パルス符号変調は、アナログ信号である音声を符号化する方式です。
- ア 位相変調(PM=phase modulation)
- キャリア波の位相を変化させ、異なる位相に0または1を割り当てることで、ビットデータを転送できるようにします。モデムで広く利用されています。
- イ 周波数変調(FM=frequency modulation)
- キャリア波の周波数を変化させることで、異なる周波数に0または1を割り当て、ビットデータを転送できるようにします。FMラジオで利用されます。
- ウ 振幅変調(AM=amplitude modulation)
- キャリア波の振幅に強弱をつけ、その違いに0または1を割り当てることで、ビットデータを転送できるようにします。雑音の影響を受けやすいため、モデムでは利用されません。
- エ 直交振幅変調(QAM=quadrature amplitude modulation)
- 振幅変調と位相変調を組み合わせて、限られた帯域幅で効率よくデータを転送します。
- オ 符号化多重変調(PCM=pulse code modulation)
- アナログ信号である音声を、一定時間間隔でデジタルデータに変換します。