第2種情報処理技術者試験 |
1996年度 = 平成8年度・春期 |
午前 |
問41 |
送信側は、伝送データを多項式で表現し、これをあらかじめ決められた生成多項式で除算したときの余りを、検査用の符号として伝送データに付加する。受信側は、受信データを生成多項式で除算し、割り切れるか否かで誤りの有無を判断する。データ伝送における、この誤り制御方式を何というか。
ア CRC
| イ 群計数チェック
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ウ 垂直パリティチェック
| エ 水平パリティチェック
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オ 返送チェック
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ア
- ア CRC方式(cyclic redundancy check)
- 巡回冗長検査とも呼ばれます。送信側では、ビット列にそのビット列をある生成多項式で割った余りを付加して送信し、受信側では、受信したビット列が同じ生成多項式で割り切れるか否かで誤りの発生を判断する誤り検査方式です。
- イ 群計数チェック
- パリティビットチェック方式と同様に、パリティ用のビットを付加します。ただし、1であるビットの個数に基づいた値を付加するため、1ビットではなく複数ビット(多くの場合は下位2ビット)が付加されます。
- ウ 垂直パリティチェック(VRC=vertical redundancy check)
- データに、パリティビットを含めて1の数が偶数あるいは奇数になるようにパリティビットを付加することによって、1ビットのデータ誤りを発見する方式です。
- エ 水平パリティチェック(LRC=longitudinal redundancy check)
- 転送するデータのブロックごとに、各文字の同一位置のビットに対してパリティビットを加えることによって、1ビットのデータの誤りを発見する方式です。
- オ 返送チェック
- 受信側が受信したデータを送信側に送り返し、送信側が送信したデータを照合することによって誤りを検出します。