第2種情報処理技術者試験 1996年度 = 平成8年度・春期 午前 問79

 ソフトウェアの使用に当たって特別な契約条件がない場合、著作権法上違反となる行為を二つ選べ

 ア  会社で購入した1セットのパッケージソフトを、同じ部門の複数のパーソナルコンピュータで同時に使用している。
 イ  購入したパッケージソフトの破損・紛失を考慮して、バックアップコピーを3セット作っている。
 ウ  購入して使っていたプログラムが海賊版であると注意されたが、購入時には知らなかったのでそのまま使い続けている。
 エ  使用中のパーソナルコンピュータが古くなり下取りに出し新型を買ったが、ソフトは使い慣れている今までのものを、買い直さずに再インストールして使っている。
 オ  派遣先で委託されて作ったプログラムが便利なものなので、派遺期間終了後も派遣先の承諾なく自社に持ちかえって使っている。

解答

 ア・オ

解説

 著作権は、小説、音楽、プログラムなどの知的創作物に対する経済的・文化的価値を保護する権利です。日本国内においては、著作物に著作権表示が明記されていなくても著作権が発生します。なお、創作時点で権利が発生し、その保護期間は、著作者が個人であれば死後50年間、法人であれば公表後50年間です。
 著作権法では無断複製や改変を禁止しています。

 会社で購入した1セットのパッケージソフトを、同じ部門の複数のパーソナルコンピュータで同時に使用するのは、不正複写であり著作権違反です

 バックアップ目的のコピーは認められます。

 海賊版を製造販売すると著作権違反ですが、知らずに購入したものは著作権違反には問えません。

 購入したソフトを、ハードウェアを変えて利用しても問題はありません。

 派遣先で委託されて作ったプログラムが便利なものなので、派遣期間終了後も派遣先の承諾なく自社に持ち帰って使えば、不正複写であり著作権違反です


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