第2種情報処理技術者試験 |
1996年度 = 平成8年度・秋期 |
午前 |
問50 |
データベースシステムにおいて、複数のトランザクション処理プログラムが同一データベースを同時更新する場合に、論理的な矛盾を生じさせないために用いる手法はどれか。
ア 正規化
| イ 整合性制約
| ウ データ中心設計
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エ 排他制御
| オ ロールバック
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エ
- ア 正規化
- データベースの項目の意味内容とデータ項目間の関係を分析して、重複更新などの冗長さや矛盾がないデータを定義することであり、第1正規化、第2正規化、第3正規化の順に行って細分化します。
- イ 整合性制約
- 最低限のデータベースの整合性を保つための制約です。
- ウ データ中心設計
- 対象業務領域のモデル化に際して、安定した情報資源に着目する設計手法です。
- エ 排他制御
- データベースシステムにおいて、複数のトランザクション処理プログラムが同一データベースを同時に更新する場合、論理的な矛盾を生じさせないために用いる手法です。データをアクセスする際にロックをかけることによって、他のユーザやプログラムがアクセスできないようにします。DBMSが自動的に行うものと、アプリケーションプログラムがDBMSに明示的に指示して行うものとがあります。
- オ ロールバック
- ジャーナルファイルに記録された更新前情報を用いて、現時点からトランザクション処理時点まで戻ることによって復旧します。