第2種情報処理技術者試験 1997年度 = 平成9年度・春期 午前 問7

 N個の要素からなる配列Aの各要素に整数が格納されている(N>1)。Xと同じ値が何番目の要素に格納されているかを調べる流れ図である。この流れ図の実行結果として、正しい記述はどれか。


 ア  Xと同じ値が配列中にない場合、iには1が設定されている。
 イ  Xと同じ値が配列中にない場合、iにはNが設定されている。
 ウ  Xと同じ値が配列の1番目とN番目にある場合、iには1が設定されている。
 エ  Xと同じ値が配列の1番目とN番目にある場合、iにはNが設定されている。

解答

 ウ

解説

 線形探索法は、配列の先頭から順に比較を行っていく探索法です。iは現在着目している配列要素の添字で、1, 2, …と増えていきます。
 Xと同じ値が配列中にない場合、配列の最後の要素A(N)がXと等しいかどうかを判断した後に、iの値は、一つ増やされてN+1となります。したがって、およびは正しくありません。
 この線形探索では、Xと等しい要素を見つけたときに終了します。したがって、Xと同じ値が配列の1番目とN番目にある場合は、先頭側の1を見つけたときに終了しますので、iの値は1となります。よって、が正解です。


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