第2種情報処理技術者試験 |
1997年度 = 平成9年度・春期 |
午前 |
問36 |
原始プログラムからロードモジュールを作るために、アセンブル、コンパイル及び連係編集の三つの処理が必要な言語処理系において、正しい処理の順番はどれか。
ア
| アセンブル → コンパイル → 連係編集
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イ
| アセンブル → 連係編集 → コンパイル
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ウ
| コンパイル → アセンブル → 連係編集
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エ
| コンパイル → 連係編集 → アセンブル
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ウ
私たちは、読み書きしやすい形式である文字の並びとして、原始プログラム=ソースプログラム(source program)を作成します。
しかし、コンピュータは原始プログラムを直接理解することはできませんから、計算機上で実行できる目的プログラム=オブジェクトプログラム(object program)に変換する必要があります。その作業すなわちコンパイルを行うのが、コンパイラ(compiler)です。
なお、コンパイラによっては、直接オブジェクトモジュールを作成せず、いったん原始プログラムをアセンブリコードへ変換し、それをアセンブルすることによって、オブジェクトモジュールを作成するものもあります。
コンパイル終了後は、別々にコンパイルされたオブジェクトモジュールを組み合わせたり、あらかじめ用意されているライブラリを結合したりする連係編集の作業をリンカ(linker)によって、実行可能な形式であるロードモジュール(load module)へと変換します。