第2種情報処理技術者試験 1997年度 = 平成9年度・春期 午前 問43

 モデム(変復調装置)に関する記述のうち、適切なものはどれか。

 ア  ディジタル伝送路において使用されるDSUは、モデムの一種である。
 イ  モデムと端末装置を接続するインタフェースの代表的なものに、RS-232Cがある。
 ウ  モデムにおいて、ディジタルとアナログの変換を行う際の変調方式は、PCM(パルス符号変調)である。
 エ  モデムの性能を表す尺度の一つに変調速度があり、単位はbps(ビット/秒)が用いられる。

解答

 イ

解説

 変復調装置モデムMODEMmodulator-demodulator)は、アナログ信号への変調、アナログ信号からの復調を行う、アナログ回線で利用する装置です。

 ディジタル伝送路において使用されるDSUdigital service unit)は、網終端装置と呼ばれ、データ伝送回線と端末装置の間に設置され、信号形式の整合を取る装置であり、モデムの一種ではありません(モデムはアナログ回線のためのものです)。

 RS-232Cは、EIA(Electronic Industries Association:米国電子工業会)によって規格化され、もともとモデムを接続するための通信用のシリアルインタフェースでしたが、現在では入出力装置の接続にも使用されます。

 モデムにおいて、ディジタルとアナログの変換を行う際の変調方式は、PCM(パルス符号変調)やFSK(周波数偏移偏重方式)などがあります。

 モデムの性能を表す尺度の一つに変調速度があり、単位はボーです。


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