第2種情報処理技術者試験 1997年度 = 平成9年度・秋期 午前 問34

 CPUの処理時間を微小時間に分割し、それを実行可能な状態にあるタスクに割り当てる形態はどれか。

 ア オーバレイ  イ スワッピング
 ウ タイムスライシング  エ リアルタイム処理

解答

 ウ

解説

 タイムスライシングtime slicing時分割)は、システムの状態変化とは無関係に、設定した短い時間=タイムクオンタムtime quantum)の周期でプロセスを切り換える方式であり、TSSの実現には必要不可欠な技術です。
 タイムスライシングの導入は、マルチプログラミングシステムの性能を向上させます。

ア オーバレイ
 ロードモジュールを、排他的に実行される複数個の部分(セグメント)に分割し、実行時に必要なセグメントをローディングすることによって、主記憶域の消費を節約する方式です。

イ スワッピング
 システム資源全体の利用率の向上などのために、主記憶と補助記憶の間でプロセスを単位として領域の内容を交換します。たとえば、あるプログラムの実行中に、それより優先度の高いプログラムを実行するために、もとのプログラムを補助記憶装置に移して優先度の高いプログラムをロードします。

ウ タイムスライシング
 CPUの処理時間を微小時間に分割し、それを実行可能な状態にあるタスクに割り当てることです。

エ リアルタイム処理
 要求に対して即時に処理を行うことです。


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