第2種情報処理技術者試験 1997年度 = 平成9年度・秋期 午前 問58

 稼働率Rの装置で構成された、図のようなシステムの稼働率を表す式はどれか。ここで、並列に接続されている部分は、どちらかの装置が稼働していれば、システムとして稼働しているとみなす。

  ┏━━━┓    ┏━━━┓    ┏┫ R ┣┓  ┏┫ R ┣┓   ┃┗━━━┛┃  ┃┗━━━┛┃  ━┫     ┣━━┫     ┣━  ┃┏━━━┓┃  ┃┏━━━┓┃   ┗┫ R ┣┛  ┗┫ R ┣┛    ┗━━━┛    ┗━━━┛  

 ア {1-(1-R2)}2  イ 1-(1-R2)2
 ウ {1-(1-R)2}2  エ 1-(1-R)4

解答

 ウ

解説

並列システム
 どれか一つの装置が稼働していれば、システムとして稼働しているとみなせます。

  ┌────┐    ┌┤ 装置A ├┐   │└────┘│   │┌────┐│  ─┼┤ 装置B ├┼─  │└────┘│   │┌────┐│   └┤ 装置C ├┘    └────┘  

 したがって、全体の稼働率は、
  1-(1-装置Aの稼働率) × (1-装置Bの稼働率) × …
で求められることになります。
直列システム
 直列システムでは、どれか一つの装置が故障すると、システム全体として稼働できなくなります。

 ┌────┐┌────┐┌────┐  ─┤ 装置A ├┤ 装置B ├┤ 装置C ├─  └────┘└────┘└────┘ 

 したがって、全体の稼働率は、
  装置Aの稼働率 × 装置Bの稼働率 × …
で求められることになります。

 したがって、本問で問われている稼働率は、次のように求められます。
  {1-(1-R)×(1-R)} × {1-(1-R)×(1-R)} = {1-(1-R)2}2


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