第2種情報処理技術者試験 |
1998年度 = 平成10年度・春期 |
午前 |
問21 |
コンピュータの構成要素のうち、命令を取り出し、解釈して、その命令が実行されるように他の装置へ動作指示するとともに、次に実行する命令のアドレスを決める機能をもつ装置はどれか。
ア 演算装置
| イ 記憶装置
| ウ 制御装置
| エ 入出力装置
|
ウ
コンピュータは、複数の要素から構成されますが、特に入力・出力・記憶・演算・制御をコンピュータの五大機能と呼び、右図に示す関係となります。
- ① 入力装置
- 文字や数値などのデータを記憶装置に伝えます。
[例]キーボード、マウス、ジョイスティック、トラックボール、マイク、バーコードリーダ、イメージスキャナなど。
- ② 出力装置
- コンピュータが計算した結果などを、記憶装置から外部へ情報として出力します。
[例]ディスプレイ、プリンタ、プロッタなど。
- ③ 記憶装置
- 入力装置からのデータや、演算装置での演算結果などを記憶します。以下の二つに大別されますが、ここ(五大機能)での記憶装置とは、一般に前者である主記憶装置を意味します。
- 主記憶装置(内部記憶装置)
- 一般に『メインメモリ』あるいは単に『メモリ』と呼ばれ、入力装置から読み込まれたデータやプログラムなどを記憶します。プログラムは、その実行に先立って、あらかじめ主記憶装置に格納されており、プログラムを構成する命令は、制御装置によって順番に取り出されます。
- 補助記憶装置(外部記憶装置)
- 磁気ディスクなど、一般に大容量の装置です。
- ④ 演算装置
- 命令に基づいて、具体的なデータの計算等の動作を行います。その内部にレジスタをもちます。
- ⑤ 制御装置
- 主記憶装置に記憶されている個々の命令を取り出して、その対象とする装置に必要な指示を与え、すべての装置の制御を行います。各装置に対する指示を行った後は、次に実行する命令のアドレスを決めます。
- ○ 処理装置
- 演算装置と制御装置をあわせて、処理装置と呼びます(記憶装置を加える場合もあります)。コンピュータシステムの頭脳であり、CPU(central processing unit)あるいは中央処理装置とも呼ばれます。