第2種情報処理技術者試験 1998年度 = 平成10年度・春期 午前 問35

 ページング方式を用いて仮想記憶を実現しているシステムにおいて、スラッシングが発生しているときの状況はどれか。

 ア  CPUの利用効率は高く、主記憶と補助記憶との間のページ転送量は多い。
 イ  CPUの利用効率は高く、主記憶と補助記憶との間のページ転送量は少ない。
 ウ  CPUの利用効率は低く、主記憶と補助記憶との間のページ転送量は多い。
 エ  CPUの利用効率は低く、主記憶と補助記憶との間のページ転送量は少ない。

解答

 ウ

解説

 ぺージング方式の仮想記憶システムでは、必要なページが主記憶域上に存在しないページフォールトが発生すると、不要なページを主記憶域から仮想記憶装置へ書き出すページアウトを行い、必要なページを仮想記憶装置から主記憶へ読み込むページインを行います。この処理の発生頻度が高くなってシステムの処理能力が急激に低下するのがスラッシングです。
 したがって、CPUの利用効率は低く、主記憶と補助記憶との間のページ転送量は多くなります。


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