第2種情報処理技術者試験 1998年度 = 平成10年度・春期 午前 問38

 図はプログラムを翻訳し実行するまでの流れを示したものである。コンパイラ、リンカ、ローダの入出力として正しい組合せはどれか。

                      ライブラリ                         ↓    ┌─┐           ┌─┐         ┌─┐    │a│ → コンパイラ → │b│ → リンカ → │c│ → ローダ    └─┘           └─┘         └─┘

     a           b           c     
 ア  原始プログラム目的プログラムロードモジュール
 イ 原始プログラムロードモジュール目的プログラム
 ウ 目的プログラム原始プログラムロードモジュール
 エ 目的プログラムロードモジュール原始プログラム

解答

 ア

解説

 私たちは、読み書きしやすい形式である文字の並びとして、原始プログラムソースプログラムsource program)を作成します。
 しかし、コンピュータは原始プログラムを直接理解することはできませんから、計算機上で実行できる目的プログラムオブジェクトプログラムobject program)に変換する必要があります。その作業すなわちコンパイルを行うのが、コンパイラcompiler)です。
 コンパイル終了後は、別々にコンパイルされたオブジェクトモジュールを組み合わせたり、あらかじめ用意されているライブラリを結合したりする連係編集の作業をリンカlinker)によって、実行可能な形式であるロードモジュールload module)へと変換します。
 プログラムの実行時には、ローダloader)が、ロードモジュールを主記憶に読み込むロードload)を行って実行します。


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