第2種情報処理技術者試験 1998年度 = 平成10年度・春期 午前 問56

 コンピュータの性能評価の基準に関する記述のうち、SPECintに関するものはどれか。

 ア  1秒間に実行可能な浮動小数点演算の回数。主に科学技術計算の性能尺度として用いられるが、超並列コンピュータの評価指数としても用いられる。
 イ  1秒間の平均命令実行回数。アーキテクチャが異なるコンピュータ間の性能比較には適さない。
 ウ  UNIXが動作するコンピュータを主対象とした整数演算ベンチマーク。システム性能評価協会が開発し、標準的なベンチマークとして普及している。
 エ  オンライントランザクション処理システム用ベンチマーク。対象とするモデル別にA、B、C、Dの4種のベンチマーク仕様が開発されている。

解答

 ウ

解説

 1秒間に実行可能な浮動小数点演算の回数。主に科学技術計算の性能尺度として用いられるが、超並列コンピュータの評価指数としても用いられるのは、FLOPSfloating point operations per second)です。

 1秒間の平均命令実行回数で、アーキテクチャが異なるコンピュータ間の性能比較には適さず、同一アーキテクチャのコンピュータシステム間のCPU性能比較に用いられるのは、MIPSmillion instructions per second)です。

 UNIXが動作するコンピュータを主対象とした整数演算ベンチマークで、システム性能評価協会が開発し、標準的なベンチマークとして普及しています。整数演算を実行する幾つかのベンチマークから得られ、CPU、メモリシステム、コンパイラのコード生成の性能を評価するために使われます。

 オンライントランザクション処理=OLTP(online transaction processing)システム用ベンチマークで、対象とするモデル別にA、B、C、Dの4種のベンチマーク仕様が開発されているのは、TPCtransaction processing performance council)です。


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