第2種情報処理技術者試験
1998年度 = 平成10年度・春期
午前
問76
最近問題になっているいわゆる“西暦2000年問題”の記述として、最も適切なものはどれか。
ア
1999年12月31日以降、コンピュータの日付が進まなくなること。
イ
西暦2000年以降とそれ以前の日付に対して、日付の順序が逆転したり、日数計算が正しく行えなくなったりすること。
ウ
西暦2000年がまだ20世紀であるにもかかわらず、誤って21世紀として処理すること。
エ
西暦2000年は、4で割り切れるが100でも割り切れるので、うるう年でないと判断してしまうこと。
解答
イ
解説
西暦2000年になると、コンピュータが誤作動し、場合によっては、世界中が混乱の嵐に巻き込まれるかもしれない、というのが
西暦2000年問題
でした。小さなトラブルなどはあったようですが、世界規模での混乱は避けられました。
この問題の本質は、プログラマが『開発するソフトウェアは、西暦2000年まで使われることなんかないだろうから、日付は西暦の下2桁だけでいいや。』と考え、それを実行したことによります(当時は、ファイルに保存する領域を少しでも節約しなければならないという、制約もありました。)
そのため、
西暦2000年以降とそれ以前の日付に対して、日付の順序が逆転したり、日数計算が正しく行えなくなる
という問題が発生しました。