第2種情報処理技術者試験 |
1998年度 = 平成10年度・秋期 |
午前 |
問21 |
主記憶の読取り時間を60ナノ秒、キャッシュメモリの読取り時間を10ナノ秒、ヒット率を0.7とするとき、平均読取り時間は何ナノ秒か。
イ
処理装置の演算速度に比べ主記憶装置へのアクセス速度は遅く、その速度差を縮める方法の一つが、処理装置と主記憶装置の間におかれる高速の記憶装置であるキャッシュメモリです。
アクセスするデータがキャッシュメモリ上に存在する割合がヒット率です。ヒット率が0.7ですから、データ読取りの70%がキャッシュから10ナノ秒で、残り30%が主記憶から60ナノ秒で行われることになります。したがって、平均読取り時間は以下のように求められます。
0.7 × 10 + 0.3 × 60 = 25ナノ秒