第2種情報処理技術者試験 1998年度 = 平成10年度・秋期 午前 問34

 割込みに関する記述として、正しいものはどれか。

 ア  入出力割込みによって、処理装置と入出力装置の並行動作が可能となる。
 イ  割込みが発生すると、次の割込みまで処理装置は停止する。
 ウ  割込みは、その原因によらず無条件に受け付けられる。
 エ  割込みは、ハードウェアによって発生するものであり、ソフトウェアでは発生させることができない。

解答

 ア

解説

 割込みが発生すると、実行中のプロセスを一時停止し、そのプロセスの再続行が可能なようにCPUの状態などを保存します。一種のサブルーチンコール(関数呼び出し)のようなものであり、割込み条件が成立すると、割込みの種類に応じてあらかじめ指定されたプログラムが実行されます。実行後は(何もなかったかのように)元のプログラムに戻ります。

 … 入出力割込みは、制御装置と入出力装置を並行動作させるために使われます。チャネルが、処理装置に代わって入出力処理を実行することによって、処理装置の動作と入出力動作のオーバーラップが可能となり、全体の効率が向上します。

 … 割込みが発生すると、そのプロセスは停止しますが、他のプログラムが実行されます。

 … 割込みが発生しても、その原因によらず無条件に受け付けられるとは限りません。

 … 割込みには、オーバフロー、0による除算、記憶保護違反など、ソフトウェアによって発生するものもあります。


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