第2種情報処理技術者試験 1998年度 = 平成10年度・秋期 午前 問64

 プログラムのテスト手法の一つであるホワイトボックステストの説明として、適切なものはどれか。

 ア  最初にプログラム構成の最下位モジュールをテストする。次に、それを呼び出す上位モジュールを結合してテストする。このように、次々と上位に広げていくテスト手法である。
 イ  最初にプログラム構成の最上位モジュールをテストする。次に、この上位モジュールから呼ばれる下位モジュールを結合してテストする。このように、次々と下位に広げていくテスト手法である。
 ウ  プログラムの外部仕様に着目し、入力の可能性がある値のすべての組合せをテストする手法である。同値分割、限界値分析、原因結果グラフなどの技法がある。
 エ  プログラムの内部構造に着目し、ロジックを調べ、すべての経路が実行されるようにテストする手法である。命令網羅、条件網羅などの技法がある。

解答

 エ

解説

 ホワイトボックステストは、プログラムの内部構造やアルゴリズムに着目してロジックを調べるテスト方法です。テストケースの設計法として、条件網羅、命令網羅、判定条件網羅、判定条件/条件網羅、複数条件網羅などの手法を使います。

 最初にプログラム構成の最下位モジュールをテストし、次に、それを呼び出す上位モジュールを結合してテストし、次々と上位に広げていくテスト手法は、ボトムアップテストです。

 最初にプログラム構成の最上位モジュールをテストし、次に、この上位モジュールから呼ばれる下位モジュールを結合し、次々と下位に広げていくテスト手法は、トップダウンテストです。

 プログラムの外部仕様に着目し、入力の可能性がある値のすべての組合せをテストする手法で、同値分割、限界値分析、原因結果グラフなどの技法があるのは、ブラックボックステストです。

 プログラムの内部構造に着目し、ロジックを調べ、すべての経路が実行されるようにテストする手法で、命令網羅、条件網羅などの技法があります。


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