第2種情報処理技術者試験 1999年度 = 平成11年度・春期 午前 問28

 データの整列方法に関する記述のうち、正しいものはどれか。

 ア  クイックソートは、ある間隔で要素を取り出した部分列を整列し、更に間隔をつめた部分列を取り出して整列する方法である。
 イ  シェルソートは、隣り合う要素を比較して、大小の順が逆であれば、それらの要素を入れ替えるという操作を繰り返して行う方法である。
 ウ  バブルソートは、中間的な基準値を決めて、それより大きな値の要素を集めた区分と小さな値の要素を集めた区分とに振り分ける。次にそれぞれの区分の中で同様な処理を繰り返す方法である。
 エ  ヒープソートは、未整列の部分を部分木で表し、そこから最大値又は最小値を取り出して既整列の部分に移す。この操作を繰り返して、未整列部分を縮めてゆく方法である。

解答

 エ

解説

 ある間隔で要素を取り出した部分列を整列し、更に間隔をつめた部分列を取り出して整列する方法は、クイックソートではなくシェルソートです。

 隣り合う要素を比較して、大小の順が逆であれば、それらの要素を入れ替えるという操作を繰り返して行う方法は、シェルソートではなくバブルソート(単純交換ソート)です。

 中間的な基準値を決めて、それより大きな値の要素を集めた区分と小さな値の要素を集めた区分とに振り分ける。次にそれぞれの区分の中で同様な処理を繰り返す方法は、バブルソートではなくクイックソートです。

 ヒープソートは、未整列の部分を部分木で表し、そこから最大値又は最小値を取り出して既整列の部分に移す。この操作を繰り返して、未整列部分を縮めてゆく方法です。


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