第2種情報処理技術者試験 |
1999年度 = 平成11年度・秋期 |
午前 |
問54 |
ある装置の10か月間における各月の稼働時間と修理時間は表のとおりである。この装置のMTBF、MTTR及び稼働率の正しい組合せはどれか。ここで、各月の故障回数は1回ずつであったとする。
月
| 稼働時間
| 修理時間
|
1 | 100 | 1
|
2 | 200 | 1
|
3 | 100 | 2
|
4 | 100 | 2
|
5 | 200 | 2
|
6 | 200 | 1
|
7 | 200 | 1
|
8 | 100 | 1
|
9 | 100 | 2
|
10 | 200 | 2
|
| MTBF
| MTTR
| 稼働率
|
ア
| 1.5
| 150.0
| 0.91
|
イ
| 15.0
| 150.0
| 0.91
|
ウ
| 150.0
| 1.5
| 0.99
|
エ
| 1,500.0
| 15.0
| 0.99
|
ウ
平均故障間隔と平均修理時間は、システムの信頼性を表す指標です。システムが、以下のように稼働および修理を繰り返しているとします。
T1 T2 T3 T4
正常稼働 ──── ────── ─── ────
… →時間
修 理 ─ ── ─ ─
t1 t2 t3 t4
- 平均故障間隔MTBF(mean time between failure)
- 故障から回復して次の故障が発生するまでの平均時間。長いほど信頼性が高い。
稼働時間 (T1 + T2 + … + Tn)
──── = ──────────
故障回数 n
- 平均修理時間MTTR(mean time to repair)
- 故障が発生して修理を行い再び利用できるまでの平均時間。短いほど信頼性が高い。
修理時間 (t1 + t2 + … + tn)
──── = ──────────
故障回数 n
本問のMTBFは以下のように求められます。
100 + 200 + 100 + 100 + 200 + 200 + 200 + 100 + 100 + 200 1500
────────────────────────────── = ─── = 150
10 10
MTTRや稼働率を求めなくてもウが正解であることが分かります。