第2種情報処理技術者試験 | 1999年度 = 平成11年度・秋期 | 午前 | 問55 |
災害や障害のときにセンタ側で集中した修復作業を行うことができるので、システム全体が長時間停止する危険性を回避できる。 | |
システムを一括管理しているので、システム機能の追加・変更などの要求に応ずることが容易であり、バックログの堆積が起こりにくい。 | |
センタに集中して対策を施すことによって、セキュリティやデータの一貫性を維持・管理することが容易である。 | |
ハードウェア及びソフトウェア資源の運用・管理が煩雑になるが、新技術に対応した拡張が容易である。 |
解答 |
解説 |
集中処理システム | 分散処理システム | |
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長所 | ■センタに集中して対策を施すことによって、機密保護やセキュリティやデータの一貫性を維持・管理することが容易である。 ■ネットワークの性能はシステム全体の性能にあまり影響を与えない。 ■管理の集中化によって、人件費を節約できる。 | ■個々のシステムの資源管理が容易である。 ■災害や障害の際の損害が局所化される。 ■機能や設備が分散しているのでシステムの変更が容易。 ■安価なシステムを組み合わせることにより、経済的なシステムの構築が容易である。 |
短所 | ■一部の装置の故障がシステム全体の停止につながることが多く、災害や障害の際の修復作業は容易ではない。 ■機能の拡張や業務量の増大に対応したシステムの拡張などが困難である。 ■システムの規模が大きくなりやすい。 ■規模が大きくなると、こまわりがきかないため新技術の導入が困難になりやすい。 ■コストパフォーマンスが低くなる傾向がある。 | ■システム全体を効率よく運用するための運用管理が複雑になりやすい。 ■異常が発生した際に、原因の特定が困難である。 ■ネットワークにおけるデータの遅延が全体の性能を低下させる。 ■情報の安全管理、末端での管理が困難である。 |