第2種情報処理技術者試験 2000年度 = 平成12年度・春期 午前 問18

 コンピュータの高速化技術のうち、一つの命令をn 個の独立な処理段階に分割し、各処理段階を並行に実行できるようにして、複数の命令をオーバラップさせて実行する方式はどれか。

 ア out-of-order実行  イ キャッシュメモリ
 ウ パイプライン処理  エ 分岐予測

解答

 ウ

解説

 パイプライン処理は、命令の実行サイクルを、命令の取出し、解読、アドレス計算・変換、データの取出し、実行のような複数の段階に分け、各段階の処理を別々の装置が担当することによって、複数の命令を並列に処理する方式です。

表 命令の実行ステップ
ステップ 処理内容
1  命令コード部の取出し  
2  命令の解読
3  アドレス部の取出し
4  実効番地の計算
5  データの取出し
6  演算の実行

      ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┐ 最初の命令 │1│2│3│4│5│6│       └─┴─┴─┴─┴─┴─┘         ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┐   次の命令  │1│2│3│4│5│6│         └─┴─┴─┴─┴─┴─┘           ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┐   次の次の命令  │1│2│3│4│5│6│           └─┴─┴─┴─┴─┴─┘                 …     図  命令実行のパイプライン処理



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