第2種情報処理技術者試験 |
2000年度 = 平成12年度・春期 |
午前 |
問20 |
基本動作時間(クロック時間)が3ナノ秒の処理装置で、命令の実行に必要なクロック数とその命令の出現比率が表に示す値である場合、この処理装置の性能は平均約何MIPSか。
命令の種別
| 命令実行に必要なクロック数
| 出現比率
|
レジスタ間演算
| 4
| 40%
|
メモリ・レジスタ間演算
| 8
| 50%
|
無条件分岐
| 10
| 10%
|
ウ
MIPS(million instructions per second)は、1秒間あたりの106単位(百万単位)の平均命令実行回数です。
単位 | 記号 | 値 | |
日本語
ミリ | m | 10-3 | 千分の一 |
マイクロ | μ | 10-6 | 百万分の一 |
ナノ | n | 10-9 | 十億分の一 |
ピコ | p | 10-12 | 一兆分の一 |
3ナノ秒は、0.003マイクロ秒です。
まず平均命令実行時間を求めると次のようになります。
平均命令実行時間 =
0.003 × 4 × 0.4
+ 0.003 × 8 × 0.5
+ 0.003 × 10 × 0.1
= 0.0198マイクロ秒
したがって、MIPS値は次のように求められます。
MIPS値 = 1 / 0.0198 = 50MIPS