第2種情報処理技術者試験 |
2000年度 = 平成12年度・春期 |
午前 |
問21 |
あるプロセッサが主記憶装置及びキャッシュメモリにアクセスするとき、それぞれのアクセス時間は60ナノ秒及び10ナノ秒である。アクセスするデータがキャッシュメモリに存在する確率が80%の場合、このプロセッサの平均メモリアクセス時間は何ナノ秒か。
イ
処理装置の演算速度に比べ主記憶装置へのアクセス速度は遅く、その速度差を縮める方法の一つが、処理装置と主記憶装置の間におかれる高速の記憶装置であるキャッシュメモリです。
アクセスするデータがキャッシュメモリ上に存在する割合がヒット率です。ヒット率が0.8ですから、データ読取りの80%がキャッシュから10ナノ秒で、残り20%が主記憶から60ナノ秒で行われることになります。したがって、平均読取り時間は以下のように求められます。
0.8 × 10 + 0.2 × 60 = 20ナノ秒