第2種情報処理技術者試験 |
2000年度 = 平成12年度・春期 |
午前 |
問24 |
図の構成と仕様のハードディスク装置において、連続した領域に格納された100kバイトのデータを読み出すとき、アクセス時間にかかわるa~cの要素の関係として、正しいものはどれか。
〔ハードディスク装置の仕様〕
(1) メディア回転数:6,000回転/分
(2) トラック当たりの平均データ量:100 kバイト
(3) 平均位置決め時間:10ミリ秒
(4) インタフェースのデータ転送速度:5 Mバイト/秒
〔アクセス時間にかかわる要素〕
a ヘッドの位置決め時間と回転待ち時間の合計
b メディアとバッファメモリ間のデータ転送時間
c バッファメモリとコンピュータ間のデータ転送時間
ア a < b < c
| イ a < c < b
| ウ b < a < c
| エ c < b < a
|
ウ
- a ヘッドの位置決め時間と回転待ち時間の合計
- ディスクの回転速度は6,000rpmですから、平均回転待ち時間(1回転に要する時間の半分です)は、次のように求められます。
平均回転待ち時間 = 0.5 × (60 / 6,000)= 5(ミリ秒)
したがって、aの値は以下のように求められます。
a = 10 + 5 = 15(ミリ秒)
- b メディアとバッファメモリ間のデータ転送時間
- この値は、ディスクが1回転する時間と同じですから、以下のように求められます。
b = 60 / 6,000 = 10(ミリ秒)
- c バッファメモリとコンピュータ間のデータ転送時間
- インタフェースのデータ転送速度は5Mバイト/秒ですから、100kバイトを転送する時間は、以下のように求められます。
c = 100 /(5×1,024) ≒ 19.5(ミリ秒)
以上から、選択肢ウのb < a < cが成立することが分かります。