第2種情報処理技術者試験
2000年度 = 平成12年度・秋期
午前
問54
図は、五つの関数A~Eからなるプログラムの構成を表したものである。表に、これらの関数間のインタフェースを示す。図中の番号は関数間のインタフェースを示し、表中の項目“No”の列と対応している。このほかに、関数A、D、Eは、特定のデータ領域を参照するという関係がある。関数AとEの間のモジュール結合関係はどれか。
表 関数間のインタフェース
No
引数
戻り値
1
データ項目
の内容
データ項目
の内容
2
データ項目
の内容
データ項目
の内容
3
機能コード
なし
4
なし
リスト
図 プログラムの構成
ア 共通結合
イ データ結合
ウ 内容結合
エ なし(非直接結合)
解答
ア
解説
モジュール結合度
は、他のモジュールとの関連性であり、低いほど独立性が高くなります。以下、結合度の強い(独立性の低い)順に解説します。
①
内容結合
あるモジュールが他のモジュール内のデータを直接参照し、他のモジュールの内容の一部を共有します。
②
共通結合
プログラムの共通域に定義したデータを、それに関連するモジュールが共有して参照します。
③
外部結合
外部変数として宣言したデータを、関連するモジュールが共有して参照します。
④
制御結合
制御情報を、呼び出すモジュールに与え、呼び出すモジュールの実行に影響を与えます。
⑤
スタンプ結合
二つのモジュールが同じデータ構造を持つ型のデータの受け渡しをします。
⑥
データ結合
二つのモジュール間で、データ要素のみをパラメタとして受け渡しします。
関数AとEの間のモジュール結合関係は
共通結合
です。