第2種情報処理技術者試験 2000年度 = 平成12年度・秋期 午前 問76

 入力パスワードと登録パスワードを比較しユーザを認証する方法において、パスワードファイルへの不正アクセスによる登録パスワードの盗用防止策はどれか。

 ア  パスワードに対応するユーザIDのハッシュ値を登録しておき、認証時に入力されたユーザIDをハッシュ関数で変換し、登録パスワードと入力パスワードを比較する。
 イ  パスワードをそのまま登録しておき、認証時に入力されたパスワードと登録内容をともにハッシュ関数で変換して比較する。
 ウ  パスワードをそのまま登録しておき、認証時に入力されたパスワードと比較する。
 エ  パスワードをハッシュ値に変換して登録しておき、認証時に入力されたパスワードをハッシュ関数で変換して比較する。

解答

 エ

解説

 ハッシュ関数は、ある値に対して何らかの変換(たとえば文字コードの和をある値で割った剰余)を適用することによって、別の値を生成します。
 異なる値から、同一のハッシュ値(シノニム)が生成されることがあります。換言すると、ハッシュ値から元の値を割り出すことはできませんので、暗号化の一種として利用できます。

 ユーザIDを変換しても盗用防止にはなりません。

 パスワードをそのまま登録しておくと、盗用される危険性が高くなります。

 パスワードをそのまま登録しておくと、盗用される危険性が高くなります。

 パスワードをハッシュ値に変換して登録しておき、認証時に入力されたパスワードをハッシュ関数で変換して比較すると、不正アクセスによる登録パスワードの盗用防止策となります。


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