基本情報技術者試験 2001年度 = 平成13年度・春期 午前 問5

 浮動小数点演算において、値の近い数値の減算で有効数字のけた数が減る現象はどれか。

 ア 打切り誤差  イ けた落ち  ウ 情報落ち  エ 丸め誤差

解答

 イ

解説

ア 打切り誤差
 指定されたけた数で演算結果を表すために、途中で演算を打ち切ることによって生じる誤差のことです。

イ けた落ち
 浮動小数点演算において、絶対値が近い数値の加減算で有効数字のけた数が減る現象のこと。符号が等しいときは減算、符号が異なるときは加算を行うと発生します。

ウ 情報落ち
 絶対値の大きな値と小さな値の加減算の際に、小さいほうの数値が計算結果に反映されないことによって生じる誤差のことです。

エ 丸め誤差
 実数を有限個のビットで表すために四捨五入などによって生じる誤差です。


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