基本情報技術者試験 2001年度 = 平成13年度・春期 午前 問45

 プログラム図式の一つである構造化チャートを説明する記述として、最も適切なものはどれか。

 ア  GOTOを表現する方法をもたず、論理の階層化を図的に表現できる。モジュール内の論理を構造化して表現するのに都合の良い図式である。
 イ  制御システムなどの内部設計に広く用いられる手法である。データの流れを示せないので、ほかの図式と併用するのが合理的である。
 ウ  データの流れを表すのが容易な図式である。処理の手順を表しにくい。
 エ  モジュール構造図を示す図式目次と、各モジュールの機能を入力・処理・出力の形式で記述した図からなる。構造化手法の特徴であるトップダウン設計向きの図式である。

解答

 ア

解説

 構造化チャートは、ナッシュとシュナイダーマンによって考案された表記法です。論理の流れを、流れ線を用いず、プログラムの全体構造を階層構造の形で表現します。NSチャートとも呼ばれます。

 GOTOを表現する方法をもたず、論理の階層化を図的に表現できます。モジュール内の論理を構造化して表現するのに都合の良い図式です。

 制御システムなどの内部設計に広く用いられる手法で、データの流れを示せないのでほかの図式と併用するのが合理的なのはペトリネットです。

 データの流れを表すのが容易な図式であり処理の手順を表しにくいのは、DFDです。

 モジュール構造図を示す図式目次と、各モジュールの機能を入力・処理・出力の形式で記述した図からなり、構造化手法の特徴であるトップダウン設計向きの図式は、HIPOです。


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