基本情報技術者試験 |
2001年度 = 平成13年度・秋期 |
午前 |
問20 |
1時間当たり36,000件のデータを処理するシステムを考える。1件のデータ処理に必要な実行命令数を平均100万ステップ、CPUの利用率を80%とするとき、最低何MIPSのプロセッサ性能が必要か。
ア 8.0
| イ 10.0
| ウ 12.5
| エ 36.0
|
ウ
MIPS(million instructions per second)は、1秒間あたりの106単位(百万単位)の平均命令実行回数です。
単位 | 記号 | 値 | |
日本語
ミリ | m | 10-3 | 千分の一 |
マイクロ | μ | 10-6 | 百万分の一 |
ナノ | n | 10-9 | 十億分の一 |
ピコ | p | 10-12 | 一兆分の一 |
1時間あたり36,000件のデータを処理するには、1秒間あたり36,000 ÷ 3,600 = 10件をこなさなければなりません。1件あたりに平均100万ステップですから、1秒間当たり10 × 100万 = 1,000万ステップとなります。
CPUの利用率が80%での状態で、1件あたり平均1,000万ステップをこなさなければなりませんから、
0.8 × MIPS値 × 106 ≧ 1,000万
を満たすMIPS値を求めます。
MIPS値 ≧ 10 / 0.8
したがって、正解は12.5となります。