基本情報技術者試験 |
2002年度 = 平成14年度・春期 |
午前 |
問21 |
数値演算処理を行うサブプログラムAでは、合計100,000命令が実行される。このサブプログラムで実行される演算命令に必要なクロックサイクル数と、各演算命令の構成比率は、表のとおりである。クロック周波数が100MHzのプロセッサでサブプログラムAを実行するために必要な時間は何ミリ秒か。
演算命令
| 必要クロックサイクル数
| 出現比率(%)
|
浮動小数点加算
| 3
| 18
|
浮動小数点乗算
| 5
| 10
|
浮動小数点除算
| 20
| 5
|
整数演算
| 2
| 67
|
ア 0.4175
| イ 3.38
| ウ 41.75
| エ 338
|
イ
クロック周波数は、コンピュータ内のクロックが発生するパルス信号の周波数です。この値が100MHzですから、1クロックの時間(周期)は1/(100×106)=10-8秒です。
したがって、平均演算命令時間は以下のようになります。
10-8×(3×0.18 + 5×0.10 + 20×0.05 + 2×0.67)
= 10-8×(0.54 + 0.5 + 1.0 + 1.34)
= 3.38×10-8(秒)
サブプログラムAは100,000命令を実行しますから、実行に必要な時間は以下のように求められます。
3.38×10-8 × 100,000(秒)
= 3.38×10-3(秒)
= 3.38(ミリ秒)