基本情報技術者試験 |
2002年度 = 平成14年度・春期 |
午前 |
問24 |
キャッシュメモリのアクセス時間が、主記憶のアクセス時間の1/10であり、キャッシュメモリのヒット率が80%であるとき、主記憶の実効アクセス時間は、キャッシュメモリを使用しない場合の何%か。
ウ
処理装置の演算速度に比べ主記憶装置へのアクセス速度は遅く、その速度差を縮める方法の一つが、処理装置と主記憶装置の間におかれる高速の記憶装置であるキャッシュメモリです。
本問では、主記憶装置のアクセス時間をn秒とすると、キャッシュのアクセス時間はn/10秒です。
アクセスするデータがキャッシュメモリ上に存在する割合がヒット率です。ヒット率が80%ですから、データ読取りの80%がキャッシュからn/10秒で、残り20%が主記憶からn秒で行われることになります。したがって、実効メモリアクセス時間は以下のように求められます。
0.80 × (n/10) + 0.2 × n = 0.28n
キャッシュを使わずに主記憶装置のみを利用した場合の約0.28倍=28%の時間でアクセスできることが分かります。