基本情報技術者試験 2002年度 = 平成14年度・春期 午前 問37

 性能評価指標として用いられるSPECintに関する記述として、適切なものはどれか。

 ア  1秒間に実行可能な浮動小数点演算回数であり、主に科学技術計算の性能尺度として用いられるが、超並列コンピュータの評価指標としても用いられる。
 イ  1秒間の平均命令実行回数であり、一般的には、設計法、構成部品で評価結果が異なる。同一コンピュータメーカ、同一アーキテクチャのコンピュータシステム間のCPU性能比較に用いられる。
 ウ  OLTPシステムを対象としており、CPU性能だけでなく、磁気ディスク装置の入出力やDBMSの性能まで含めた評価が可能である。
 エ  整数演算を実行する幾つかのベンチマークから得られ、CPU、メモリシステム、コンパイラのコード生成の性能を評価するために使われる。

解答

 エ

解説

 1秒間に実行可能な浮動小数点演算回数であり、主に科学技術計算の性能尺度として用いられ、超並列コンピュータの評価指標としても用いられるのは、FLOPSfloating point operations per second)です。

 1秒間の平均命令実行回数であって、一般的には、設計法、構成部品で評価結果が異なり、同一コンピュータメーカ、同一アーキテクチャのコンピュータシステム間のCPU性能比較に用いられるのは、MIPSmillion instructions per second)です。

 オンライントランザクション処理=OLTP(online transaction processing)システムを対象としており、CPU性能だけでなく、磁気ディスク装置の入出力やDBMSの性能まで含めた評価が可能なのは、TPCtransaction processing performance council)です。

 整数演算を実行する幾つかのベンチマークから得られ、CPU、メモリシステム、コンパイラのコード生成の性能を評価するために使われます。


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