基本情報技術者試験 2002年度 = 平成14年度・春期 午前 問64

 トークンリング方式のLANの特徴として、適切なものはどれか。

 ア  CSMA/CD方式のLANと比較すると、高負荷時の伝送遅延が大きい。
 イ  LAN上でデータの衝突が生じた場合には、送信ノードは一定時間経過した後に再送する。
 ウ  データを送信するノードは、まず送信権を獲得しなければならない。
 エ  伝送遅延を一定時間以内に抑えるために、ノード間のケーブル長は500 m以下である。

解答

 ウ

解説

 トークンリング方式のLANでは、リング型ネットワーク上にトークンが巡回していて、各ノードがフリートークンと呼ばれる送信権を受け取るまで通信ができません。

 トークンによって送信権を受け取る仕組みですから、CSMA/CD方式のLANと比較すると高負荷時の伝送遅延が小さくなります。

 LAN上でデータの衝突が生じた場合に送信ノードが一定時間経過した後に再送するのは、CSMA/CD方式です。

 データを送信するノードは、まず送信権を獲得しなければなりません。

 伝送遅延を一定時間以内に抑える必要はありません。また、ノード間のケーブル長が500m以下なのは、10BASE5です。


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