基本情報技術者試験
2002年度 = 平成14年度・春期
午前
問67
“技能記録”表を第3正規形に正規化したものはどれか。ここで、下線部は主キーを表す。
技能記録(従業員番号、従業員氏名、{技能コード、技能名、技能経験年数})
({ }は繰返しを表す)
ア
従業員番号
従業員氏名
技能コード
技能名
技能経験年数
イ
従業員番号
従業員氏名
技能コード
技能経験年数
技能コード
技能名
ウ
従業員番号
技能コード
技能経験年数
従業員番号
従業員氏名
技能コード
技能名
エ
従業員番号
技能コード
従業員番号
従業員氏名
技能経験年数
技能コード
技能名
解答
ウ
解説
正規化
は、データベースの項目の意味内容とデータ項目間の関係を分析して、重複更新などの冗長さや矛盾がないデータを定義することであり、以下に示すように第1正規化、第2正規化、第3正規化の順に行って細分化します。
■
第1正規化
データ項目の中で繰り返している部分を分離し、独立したデータ項目の集まり(セグメント)にする。
■
第2正規化
キー以外のデータ項目の中でキーになり得るものを探し、キーになり得るものがあれば、そのデータ項目とそれに従属するデータ項目を分離する。
■
第3正規化
現実の業務の使用目的に合うようにデータ項目間の関連性を分析し、データ項目の重複を最小限にする。
選択肢の中で第3正規形となっているのは
ウ
です。
“技能記録”では、一人の従業員が、一つあるいは複数の技能をもつように定義されていますので、従業員氏名と技能コードが別々の表に分離されていない選択肢
ア
と
イ
は、第2正規形を満たしていません。
また、選択肢
エ
は、従業員がもつ各技能ごとの経験年数を表せませんから不適切です。