基本情報技術者試験 2002年度 = 平成14年度・秋期 午前 問63

 CSMA/CD方式による10Mビット/秒のLANに関する記述のうち、適切なものはどれか。

 ア  送信フレームの衝突が生じたときは、送信端末は送出を中断し、乱数に従った待ち時間の後に再送する。
 イ  多数の端末が同時にデータを送出する場合は、伝送路が時分割多重化されるので、10Mビット/秒の伝送速度は保証されない。
 ウ  端末がデータの送信権を確保するためには、トークンを獲得する必要がある。
 エ  端末ごとにタイムスロットが決められるので、必ずそのタイミングでデータを送信する必要がある。

解答

 ア

解説

 搬送波検知多重アクセス衝突検出)=CSMA/CDcarrier sense multiple access with collision detection)は、1本のケーブルによる共通の伝送路でつなぐ、主にバス型LANで利用されているデータ送信の制御方式です。送信データを送った際に衝突を検知すると、送信を中断します。

 送信フレームの衝突が生じたときは、送信端末は送出を中断し、乱数に従った待ち時間の後に再送します。

 多数の端末が同時にデータを送出する場合においても、伝送路は時分割多重化されません。伝送できるときは10Mビット/秒の伝送速度が保証されます

 端末がデータの送信権を確保するためにトークンを獲得する必要があるのは、トークンパッシング方式です。

 端末ごとにタイムスロットが決められ、必ずそのタイミングでデータを送信する必要があるのは、時分割多重TDMAtime division multiple access)です。


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