基本情報技術者試験 |
2003年度 = 平成15年度・春期 |
午前 |
問61 |
HDLC手順に相当するOSI基本参照モデルの層はどれか。
ア データリンク層
| イ トランスポート層
|
ウ ネットワーク層
| エ 物理層
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ア
伝送制御手順の一方式であるハイレベルデータリンク制御手順=HDLC(high-level data link control)は、ベーシック手順に比べて優れており、次のような特徴があります。
- OSI基本参照モデルのデータリンク層のプロトコルとして用いられる。
- 両端をフラグシーケンスで囲んだ、以下に示すフレームと呼ばれる一定量を連続送信する。
フラグシーケンス
| アドレス部
| 制御部
| 情報部
| FCS
| フラグシーケンス
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01111110
| 8ビット
| 8ビット
| 任意長
| 16ビット
| 01111110
|
- フレームの応答は受信フレームのまとまりに対して最後の1回でよく、確認応答を待つことなく連続送信できるため、伝送効率がよい。
- フラグシーケンス以外で1ビットが5個以上連続する場合に0ビットを挿入し、その0を受信側で削除するため、文字符号だけでなく任意のビットパターンの伝送が可能である。
- 誤り制御方式として、単純なパリティチェック方式よりも高度な巡回冗長検査方式=CRC(cyclic redundancy check)が採用されており、アドレス情報や制御情報なども検査の対象となっているため、信頼性が高い。
- 受信側でフレームチェックシーケンス=FCS(frame check sequence)を用いて誤り検出すると、送信側へフレームの再生を依頼する。
- 同期の維持または適切な遅延時間をつくるために、フレームとフレーム間にタイムフィルタを挿入する。
HDLCの中央の2文字DLはdata linkですから、データリンク層に対応することは、すぐに分かります。