基本情報技術者試験 2004年度 = 平成16年度・春期 午前 問32

 スプーリングの説明として、適切なものはどれか。

ア キーボードからの入力データを主記憶のキューにいったん保存しておく。
イ システムに投入されたジョブの実行順序を、その特性や優先順位に応じて決定する。
ウ 通信データを直接通信相手の装置に送らず、あらかじめ登録しておいた代理の装置に送る。
エ プリンタなどの低速出力装置へのデータをいったん高速な磁気ディスクに格納しておき、その後に目的の装置に出力する。

解答



解説

 スプーリングは、周辺装置の動作を処理装置の動作と独立に並行して行わせるために、主記憶装置と低速の入出力装置とのデータ転送を、高速の補助記憶装置を介して行う方式です。たとえば、プリンタなどの低速装置への出力データは、いったん高速な磁気ディスクに格納しておき、その後にデータを目的の装置に出力します。

 キーボードからの入力データを主記憶のキューにいったん保存しておくのは、キーボードバッファリングです。

 システムに投入されたジョブの実行順序を、その特性や優先順位に応じて決定するのは、ジョブのスケジューリングであり、優先度順方式、ラウンドロビン方式などがあります。

 通信データを直接通信相手の装置に送らず、あらかじめ登録しておいた代理の装置に送るのは、通信データのプールのために行います。

 スプーリングとは、プリンタなどの低速出力装置へのデータをいったん高速な磁気ディスクに格納しておき、その後に目的の装置に出力することです。


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