基本情報技術者試験 2004年度 = 平成16年度・秋期 午前 問67

 データの正規化に関する記述として、適切なものはどれか。

ア 関係データベース特有のデータベース構築技法であり、データの信頼性と格納効率の向上を目的とする。
イ データベースの運用管理を容易にするために、レコードをできるだけ短く分割する構造化の技法である。
ウ ファイルに格納するデータの冗長性をなくすことによって、アクセス効率を向上させるチューニングの技法である。
エ ファイルやデータベースの論理的なデータ構造を設計する際の技法であり、データの矛盾や重複を排除することを目的とする。

解答



解説

 正規化は、データベースの項目の意味内容とデータ項目間の関係を分析して、重複更新などの冗長さや矛盾がないデータを定義することです。

 関係データベース特有のデータベース構築技法ですが、データの信頼性と格納効率の向上を目的とするものではありません。正規化によって、格納効率が低下することもあり得ます。

 データベースの運用管理を容易にするために、レコードをできるだけ短く分割する構造化の技法ではありません。表の分割によってレコードを短くなることはありますが、それを目的とするものではないからです。

 ファイルに格納するデータの冗長性をなくすことによって、アクセス効率を向上させるチューニングの技法ではありません。冗長性をなくす結果として、アクセス効率が低下することもあり得ます。

 ファイルやデータベースの論理的なデータ構造を設計する際の技法であり、データの矛盾や重複を排除することを目的しています。


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