基本情報技術者試験 |
2005年度 = 平成17年度・春期 |
午前 |
問4 |
数多くの数値の加算を行う場合、絶対値の小さなものから順番に計算するとよい。これは、どの誤差を抑制する方法を述べたものか。
ア アンダフロー
| イ 打切り誤差
| ウ けた落ち
| エ 情報落ち
|
エ
有効けた数が6けたであるとしましょう。このとき、加算123456+0.0001を行っても、小さい方の値である0.0001は無視されるのが情報落ち誤差です。したがって、数多くの数値の加算を行う場合、絶対値の小さなものから順番に計算する手法が用いられます。
- ア アンダフロー
- 演算結果の絶対値が小さくなりすぎるときに発生します。
- イ 打切り誤差
- 指定されたけた数で演算結果を表すために、途中で演算を打ち切ることによって生じる誤差のことです。
- ウ けた落ち
- 浮動小数点演算において、絶対値が近い数値の加減算で有効数字のけた数が減る現象のこと。符号が等しいときは減算、符号が異なるときは加算を行うと発生します。
- エ 情報落ち
- 絶対値の大きな値と小さな値の加減算の際に、小さいほうの数値が計算結果に反映されないことによって生じる誤差のことです。