基本情報技術者試験 2006年度 = 平成18年度・秋期 午前 問61

 データの正規化に関する記述のうち、適切なものはどれか。

ア 関係データベースに特有なデータベース構築技法であり、データの信頼性と格納効率を向上させる。
イ データの重複や矛盾を排除して、データベースの論理的なデータ構造を導き出す。
ウ データベースの運用管理を容易にするために、レコードをできるだけ短く分割する。
エ ファイルに格納するデータの冗長性をなくすことによって、アクセス効率を向上させる。

解答



解説

 正規化は、データベースの項目の意味内容とデータ項目間の関係を分析して、重複更新などの冗長さや矛盾がないデータを定義することです。

 関係データベース特有のデータベース構築技法ですが、データの信頼性と格納効率の向上を目的とするものではありません。正規化によって、格納効率が低下することもあり得ます。

 データの重複や矛盾を排除することによって、データベースの論理的なデータ構造を導き出す手法です。

 データベースの運用管理を容易にするために、レコードをできるだけ短く分割する構造化の技法ではありません。表の分割によってレコードを短くなることはありますが、それを目的とするものではないからです。

 ファイルに格納するデータの冗長性をなくすことによって、アクセス効率を向上させるチューニングの技法ではありません。冗長性をなくす結果として、アクセス効率が低下することもあり得ます。


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