基本情報技術者試験 2007年度 = 平成19年度・春期 午前 問70

 静止画像データの圧縮方式の特徴のうち、適切なものはどれか。

ア 可逆符号化方式で圧縮したファイルのサイズは、非可逆符号化方式よりも小さくなる。
イ 可逆符号化方式では、圧縮率は伸張後の画像品質に影響しない。
ウ 非可逆符号化方式では、伸張後の画像サイズが元の画像よりも小さくなる。
エ 非可逆符号化方式による圧縮では、圧縮率を変化させることはできない。

解答



解説

 静止画像データを表すのに必要なビット数は、(縦のピクセル数×横のピクセル数×1ピクセルを表すのに必要なビット数)であり、莫大です。そのため、静止画像データは圧縮した上でファイルに保存されるのが一般的です。
 圧縮したデータを伸張した際に、元の画像が復元される方式が可逆符号化方式で、元の画像が得られない(圧縮時に一部のデータを切り捨てて画像を劣化させる)のが、非可逆符号化方式です。

 可逆符号化方式で圧縮したファイルのサイズは、データの切り捨てを行う非可逆符号化方式よりも大きくなる傾向があります

 可逆符号化方式では、伸張後に元の画像が完全に復元されるため、圧縮率は伸張後の画像品質に影響しません。

 非可逆符号化方式では、伸張後の画像サイズ(縦横のピクセル数)は元の画像と同一です

 方式にもよりますが、非可逆符号化方式による圧縮では、圧縮率を変化させることができます。一般に、圧縮率を高くすると、圧縮後の画像は劣化します。


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