基本情報技術者試験 2007年度 = 平成19年度・秋期 午前 問27

 スプーリング機能の説明として、適切なものはどれか。

ア あるタスクを実行しているときに、入出力命令の実行によってCPUが遊休(アイドル)状態になると、ほかのタスクにCPUを割り当てる。
イ 実行中のプログラムを一時中断して、制御プログラムに制御を移す。
ウ 主記憶装置と低速の入出力装置との間のデータ転送を、補助記憶装置を介して行うことによって、システム全体の処理能力を高める。
エ 多数のバッファからなるバッファプールを用意し、主記憶にあるバッファをアクセスする確率を増すことによって、アクセス時間を短縮する。

解答



解説

 スプーリングは、周辺装置の動作を処理装置の動作と独立に並行して行わせるために、主記憶装置と低速の入出力装置とのデータ転送を、高速の補助記憶装置を介して行う方式です。たとえば、プリンタなどの低速装置への出力データは、いったん高速な磁気ディスクに格納しておき、その後にデータを目的の装置に出力します。

 あるタスクを実行しているときに入出力命令の実行によってCPUがアイドル状態になると、ほかのタスクにCPUを割り当てるのは、マルチプログラミングです。

 実行中のプログラムを一時中断して制御プログラムに制御を移すのは、割込みです。

 主記憶装置と低速の入出力装置とのデータ転送を、補助記憶装置を介して行い、システム全体のスループットを高めるのが、スプーリングです。

 多数のバッファを含むバッファプールを用意して、主記憶にあるバッファをアクセスする確率を増やすことによって、アクセス時間を短縮するのは、主記憶管理の仕事です。


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