基本情報技術者試験 |
2008年度 = 平成20年度・春期 |
午前 |
問41 |
モジュールの独立性を高めるには、モジュール結合度を弱くする必要がある。モジュール間の情報の受渡し方法のうち、モジュール結合度が最も弱いものはどれか。
ア 共通域に定義したデータを、関係するモジュールが参照する。
イ 制御パラメタを引数として渡し、モジュールの実行順序を制御する。
ウ データ項目だけをモジュール間の引数として渡す。
エ 必要なデータを外部宣言して共有する。
ウ
モジュール結合度は、他のモジュールとの関連性であり、低いほど独立性が高くなります。以下、結合度の強い(独立性の低い)順に解説します。
- ① 内容結合
- あるモジュールが他のモジュール内のデータを直接参照し、他のモジュールの内容の一部を共有します。
- ② 共通結合
- プログラムの共通域に定義したデータを、それに関連するモジュールが共有して参照します。
- ③ 外部結合
- 外部変数として宣言したデータを、関連するモジュールが共有して参照します。
- ④ 制御結合
- 制御情報を、呼び出すモジュールに与え、呼び出すモジュールの実行に影響を与えます。
- ⑤ スタンプ結合
- 二つのモジュールが同じデータ構造を持つ型のデータの受け渡しをします。
- ⑥ データ結合
- 二つのモジュール間で、データ要素のみをパラメタとして受け渡しします。
ア
関係するモジュールが共有域に定義したデータを参照するのは共通結合です。
イ
制御要素を引数として渡し、そのモジュールの実行を制御するのは制御結合です。
ウ
モジュール間の引数として単一のデータ項目を渡すのはデータ結合です。
エ
必要なデータだけを外部宣言して共有するのは外部結合です。